①一番最初に確認するのはどこも使っていないのに水道メーターが回っているか、回っているならどのくらい回っているかを見ます。
これによってどのくらいの量が漏れているかわかります。
例えばグルグル速く回っているようなら蛇口を全開にしたような量が常に出ている(稀ですが)
②次に、漏れているのが水の配管なのかお湯の配管なのかを確認します。
基本的に給湯器の水側にはバルブが付いていますので、それを閉めて再度メーターを確認します。
バルブを閉めてメーターが「回らない」ようならお湯の配管が漏れている、「回る」ようなら水の配管が漏れているということになります。
お湯の配管が漏れている場合に、すぐに修理ができない場合などは、お湯を使う時だけ給湯器のバルブを開けて、使い終わったら閉める、という操作でやり過ごす事も可能です。
③水、お湯の配管のどちらか絞れたら、とりあえず外回りを目視で確認し怪しそうな所がなければ、お宅の中の水廻り(トイレやお風呂)の蛇口や配管を目視、及び音を聴く道具「音聴棒」で確認します。
この段階でおよそ5割の確率で漏水を発見できます。
④、③で発見できなかった場合、お宅のどこかに床下点検口や床下収納庫があればそこから床下に潜らせて頂き、床下の配管を点検します。
⑤、④で発見できなかった場合、外回りの地中を調査します。
外回りの配管経路上にコンクリートが打っていない場合(砂利や土)は、推測した継手の位置付近(管の種類にもよるが塩ビ管の場合ほとんどが継手が割れる)に先の尖った細い棒を突き刺し、地中が濡れていないか確認します。
コンクリートが打ってある場合はお客様の了承を得て、目立たないところにドリルで穴をあけ、同じように棒を突き刺し確認します。
(穴をあけた箇所は最後に補修致します)
この時点でおよそ7割は発見できています。
この作業終了までで半日で終わる場合が多いです。
⑥、⑤でも見つからなかった場合(浸透性の高い地盤、若しくは表面が固い地盤だと漏れた水が下に染みて行ってしまう)、数メーター間隔、若しくは、配管の分岐継手付近を何箇所か掘り上げ、手前か奥側か進行方向を決めて、「メインの配管を切断→キャップ止め→メーターが止まるか確認」という一連の作業をメーターが止まるまで繰り返し、安全の箇所、怪しい箇所をふるい分けて行きます。
私はこの作業までやって見つからなかった事はありません。
一般的な広さ、一般的な配管延長のお宅ならかかっても一日です。
・建物が複数ある
・配管を何度もやり替えている
・敷地が広く、何箇所も外に水栓柱がある
などのお宅はこの作業が数日かかる場合があります。
大規模な施設や店舗はかの限りではありません。
⑦調査で見つかった場所の配管を掘り上げ、修理します。
修理方法は管の種類、付近の埋設物、漏水場所によって異なりますので、後ほど写真等で詳しく説明したいと思っております。